最初は少し借りるだけのつもりだった…
「どうしても欲しいものがあった」「限定商品を逃したくなかった」「給料日前の飲み会費用が欲しかった」など、ほんの些細な出来事から、キャッシングに手を出した。
すぐに返せるつもりで、借りたお金だったのに。
今度は、返済に充てるお金が足りなくなり、次の業者から借りて、一時は難を凌いだのだけれど、また同じことを繰り返し、いつの間にか借金が膨れ上がってしまった。
このように、はじめは少額だった借金が、返済のために借入をするようになって、利用業者数も借金額も知らず知らずに増えてしまったという人は、意外と多いものなのです。
ただ、借金を重ねた全ての方が、お金の管理ができなかったからそのようになったとは、一概に言うことはできません。
病気や事故、勤務先の突然の倒産など、自らの意思とは別に、やむに已まれぬ外的要因が発端となって、借金を繰り返してしまったという方もいらっしゃるでしょう。
しかし、理由はどのようなものであれ、借金に借金を重ねて、一度、自転車操業状態に陥ってしまうと、月々の返済先も返済額もどんどん増え、生活自体が立ち行かなくなってしまうのです。
借金に苦しむ人たちの話題の中でよく登場する「多重債務者」とは、そのような状態に陥った方たちのことを指します。
そして、複数の金融機関から借金をして「多重債務者」状態に陥った人たちの助けとなるローンが「おまとめローン」というものです。
「おまとめローン」は、「借金で、生活が苦しくなった」「月々の返済が難しい」という状態の方に、自己破産など債務整理というリスクの高い方法に出る前に、まず考えて欲しい方法です。
間違っても審査なしのカードローンを探そうなどしてはいけません。
そこで見つかる業者は100%詐欺です。
当サイトで紹介しているのは、かつて多重債務に苦しみながらも、複数ローンをおまとめし、完済に成功した先輩たちの声。
一見、普通の人たちがなぜ借金地獄にハマり、どうやってそこから抜けだしたのか?
おまとめローンについて詳しく解説する前に、借金問題をおまとめローンで解決した先輩たちの体験談をご覧ください。
おまとめローンについて早く学びたい!という方は↓
おまとめローンのすべてが分かる借金一本化完全ガイド
参考ページ
おまとめローンの審査クリアで借金解決!銀行と消費者金融おすすめはどっち?
ケース1
親の介護のため仕事を辞めて借金生活。父の死を乗り越え、おまとめして再び歩み出す<180万円をおまとめ>
ケース2
法改正前の高金利で借金スパイラルへ。おまとめしたのち過払い金請求で大幅減額<310万円をおまとめ>
ケース3
教育資金につぎ込みすぎて借金苦。おまとめローンに頼る羽目になってようやく本当に大事なことに気づく<240万円をおまとめ>
ケース4
ケース1
親の介護のため仕事を辞めて借金生活。父の死を乗り越え、おまとめして再び歩み出す<180万円をおまとめ>
(高井さん 46歳・男性・会社員・岐阜県岐阜市)
■重くのしかかる介護の負担
元々は東京の中堅企業に務めるサラリーマンだったんです。40歳を過ぎた頃から岐阜の実家の父が弱りだし、介護が必要な身に。私は東京で仕事がありますから、平日は老いた母とホームヘルパーさんにお願いし、土日は実家に帰って介護するという生活をしばらく送っていました。
介護費用や毎週の帰省費用が重くのしかかり、給料やボーナスはすべて親のために消えていく日々。このままでは持たないかもという危機感に襲われ、念のため消費者金融のカードローン4社に思い切って申し込んでおきました。今すぐ借りるというわけではないですが、いざとなったら頼るしかないだろうと思って。
もちろん利用しないで済むに越したことはなかったんですが、あいにく父の状態はますます悪く…。軽い認知症の症状まで出始め、ヘルパーさん任せにするには限界がきました。
さらに、高齢の母もすっかり疲れ果ててノイローゼ状態になり、何も手がつかない状況に。育ててくれた両親を野垂れ死にさせるわけにはいきません。仕事を辞め、実家に戻って介護に専念することにしました。幸か不幸か、40過ぎても独身なので止める家族はいません。20年以上務めた会社をあっさりと辞め、わずかな退職金をもらって岐阜に帰りました。
■1社が2社、2社が3社…と増える借入先
そうしてしばらく貯金と退職金でやりくりしていたものの、出て行くばかりで収入がないわけですから、お金はどんどん目減りする一方。次第に、以前作っておいたカードローンでお金借りるようになりました。
A社から借りたら次はB社で借り、B社の次はC社で…と、いつの間にかA〜Dの4社すべてから借り入れをする羽目に。もちろん、その間の返済も借金でまかなうしかありませんでした。
どんなに貧乏してもいい、とにかく老いた両親を見捨てるようなことだけはしたくないと頑張ってきましたが、とうとう父が亡くなりました。最期は苦しむことなく、すーっと息を引き取ったのがせめてもの救いです。
■父の死を乗り越えて
父が亡くなり、私は借金返済のため再就職しました。40代なかばで普通ならなかなかありえないことですが、亡くなった父に昔お世話になったという方が、「良かったらうちに」と言ってくれたんですよ。
給料は東京で働いていた頃には到底およびませんが、もう介護費用はかからないし実家で母とつつましく暮らしているだけなので生活はしていけます。ただ、やっぱり毎月の返済費用の捻出はきつかったですね。なんせ4社分ですから。
そうして1年ほど経った頃、会社の方におまとめローンのことを教えてもらったんです。いきなり4社分を一本に絞るのは難しいけど、4社→2社→1社という順序でいけば着実におまとめしていけるだろうと。
自分の場合、最初の4社はすべて消費者金融からの借り入れでしたが、これをまずは銀行カードローン2社ずつに借り換え、さらにその2社のローンを別の銀行カードローンでまとめるというスキームです。
そんなうまいこといくのかと半信半疑でしたが、その方が言うには決して珍しい方法ではないとのこと。そして実際に申し込んでみたら、ちゃんと4社→2社→1社というステップで借り換えできたんです。
もちろん、借り換えなので借金総額は変わらないんですが、最終的に返済先が三井住友銀行1社のみに絞られ、しかも三井住友銀行のカードローンは金利が低いので利息額も減らすことができました。おまとめすると1回あたりの返済額は小さくなるけどそのぶん時間をかけて返していくことになるので、金利が低いほうが有利というわけなんですね。
おまとめしたことで、いままではいつも返済のことで頭がいっぱいだったのが嘘のように穏やかに過ごせるようになりました。逆に、もしおまとめローンという手段がなかったら、借金返済に疲れてあきらめていたかもしれませんね。
借金しながら介護に振り回されているときは、最悪、自己破産もありうるかなと覚悟していましたが、そんなことにならず今こうして過ごせていることに感謝しています。
<編集部からのコメント>
おまとめローンは複数の借金を一本にまとめ、その後余裕のある返済を可能にする大変便利なサービスですが、複数社からの借り入れがある方の場合、あまりに一気におまとめしようとすると審査通過が難しいことがあります。
そこで、上記体験談の高井さんが行ったように、まずは2つずつローンをまとめ、それをさらに一本にまとめるという感じで段階を踏むのは確実性の高い方法だと言えるでしょう。
その際、おまとめ後の利息を低く抑えるためにも、最後の一本化は三井住友銀行のように低金利のカードローンで行うのがベターです。
ケース2
法改正前の高金利で借金スパイラルへ。おまとめしたのち過払い金請求で大幅減額<310万円をおまとめ>
(小宮山さん 36歳・男性・大学職員・岩手県盛岡市)
■夢を叶えるために始めたビジネス
いまからもう10年以上前、大学を出たばかりの若い頃のことです。金持ちになって海外を自由気ままに旅しつづけることを夢見ていた時期がありました。
でも勤め人のままじゃ平日は仕事に拘束されるし、給料もたかが知れてるしで、どうやってお金を稼ごうかいろいろ考えてたんですね。そこで僕が目をつけたのが、ネットワークビジネス。知り合いに商品を売っていけばいいわけだから、初期投資は商品を本部から仕入れる代金のみで広告費がかからない。
IT起業みたいに専門スキルもいらないから、これなら僕でもできるぞってことで熱心に友人・知人に売って回ったんです。ときには市の集会所みたいなところを借りて販売説明会を開いたりもして。
のっけから順調に売れたんでてっきり自分にはセールスのセンスがあると天狗になってしまっていたんですけど、実はみんな、僕があまりに熱心に勧めるもんだから渋々買ってくれていただけだったんですね。最初は付き合いで買ってくれても、その後が続きませんでした。
なのに僕は勘違いして、「売れないのは、きっと魅力的な商品がないからだ。いままでとは別の商品もたくさん仕入れてラインナップに幅を持たせよう」と、本部から一気に多品目の商品を仕入れることにしました。
■逆転を期して消費者金融から借り入れ
そのときの手元資金だけではまかなえない額だったので、このときはじめて消費者金融からの借り入れを利用しました。
まだ若くて勤続年数も浅かったので借りられる額が知れてるだろうと思い、2社から40万円ずつ。
そうして得たお金で新商品を仕入れたものの、さっぱり売れません,
それどころか販売会に呼びかけてもなかなか来てもらえなくなり、僕のまわりからは次第に人が離れていきました。
小中学校時代の友人に連絡をとって販売しようとしてみたものの、すでに僕に関する悪い評判が駆け巡っているらしく、みんな煙たそうに電話を切りました。
こうして販売先となる友人・知人をなくした僕のもとには、山のような在庫と、消費者金融からの借金だけが残されました。
おりしも、当時はいわゆる“グレーゾーン金利”がまかり通っていた頃で、年率30%近い金利も当たり前。僕が借りた合計80万円の借金も、みるみるうちに利息で膨れ上がっていきました。
返済は、ネットワークビジネスで利益を出して行うつもりだったのにそれももはやかなわず。いけないとはわかっていつつも、借金を返すためにさらに別の消費者金融から借金を重ねました。ただ、それも所詮は焼け石に水。
新しく借金を借りては以前の借金を返すという自転車操業で、気がつけば負債総額は300万円を超えていました。
■おまとめローンで有名なあの銀行に出会う
楽天家の僕も、さすがにこのままでは借金のアリ地獄にどんどん落ちていくだけだと感じ、挽回する方法を必死で模索。なにかいい方法はないかとウェブサイトをまわっていたら、楽天銀行のおまとめローンなるものの広告が目に飛び込んできたんです。
広告バナーをクリックしてページをよく読んでみると、なんと、すでに抱えている他社の複数債務を、楽天銀行の低金利なローンに一本化し、金利が楽になり月の返済額も軽減されるとのこと。
いまの自分のためにあるようなローンじゃないかと、さっそくその場でウェブ申込みをしました。
これで審査に通らなかったら俺はいったいどうすればいいんだ…と不安でしたが、数日後すんなり融資OKの回答が出て人生最大にホッとしました。決して年収が高いわけではないけど、一応ちゃんと勤めていて定期収入があるのはやっぱり強いということなんでしょうか。
■えっ、返した借金が戻ってくる!?
おまとめしたことで月々の返済額が小さくなっただけでかなり気が楽になったんですが、その後さらにいい情報を知りました。貸金業法が改正され、平成22年以前の高い金利で利息を払いすぎている場合、いわゆる過払い金請求ができるというのです。自分もかつての消費者金融からの借り入れがそれに該当するので、さっそく弁護士を探して請求を行いました。東京ロータス法律事務所というところです。
そうしたらなんと、借金の大半にあたる額が戻ってきたんです。それを東京スター銀行への返済にすべて充てたら残債がすっかり減り、いつになるんだろうと思っていた完済が見えてきました。
ネットワークビジネスで失敗してからずっと気が重い日々が続いてきましたが、久々に身も心も軽くなったような感じがします。
そもそも無闇に借金を作らなければこんなことする必要もなかったんですが、結果的におまとめローンと過払い請求には本当に救われました。
<編集部からのコメント>
この方のように、貸金業法改正前の金利が高い頃に借り入れをしたことがある方は、過払い金請求を行うことによってお金が戻ってくる可能性があります。
2006年以前に借金をした方は過払い金請求という選択肢を考えましょう。
ただし、その際注意してほしいことがあります。
司法書士のなかには、「過払い請求より先におまとめローンを借りてはいけない」と言う人がいますが、これは真っ赤な嘘です。
おまとめと過払い金請求を考えている方は、絶対に「おまとめローン → 過払い請求」の順序で行ってください。詳しい理由は、下記のサイトで説明しています。
おまとめローン前に過払い請求は間違い!宣伝文句にだまされるな!|債務整理のすすめ
ケース3
教育資金につぎ込みすぎて借金苦。おまとめローンに頼る羽目になってようやく本当に大事なことに気づく<240万円をおまとめ>
(古川さん 42歳・女性・パート・兵庫県神戸市)
■始まりは私の学歴コンプレックスでした
短大卒という学歴がコンプレックスだった私。自分の子には他人に見劣りしない教育を受けさせたいと思い、長女をインターナショナルスクールに入学させました。
年間200万円の学費は会社員の夫の給料と私のパートでまかなってきたんですが、保育園に入ったばかりの次女の食物アレルギーが発覚。卵や小麦製品を食べると発作で危険な状態に陥るため、何か起きたとき責任が取れないからと保育園を退園することに。自分が家でつきっきりで面倒をみることになったので、パートもやめざるをえませんでした。
■借り入れに対する抵抗感がなくなっていく…
当然、世帯収入は激減。翌年の学費納付の際、泣く泣く夫の名義で消費者金融A社から50万円を借りてもらい、足しにしました。ただ、それを機に心理的な抵抗がなくなり、A社の返済がまだ終わっていない状態ながら、翌年はまた別の消費者金融から40万円借り入れ。
次女がもう少し大きくなればまたパートに戻って稼げるからと、そんなことを繰り返しつつ数年が経過。一度借りた金融機関からも、限度額が拡大されるとまた借りるということを繰り返す日々でしたね。気づけば、いつの間にか合計4社240万円以上の借金返済に追われる羽目になってしまいました。
夫の稼ぎは決して悪くないものの、日々の返済をこなしながらインターナショナルスクールの学費を毎年払うのはさすがにもう限界。長女には申し訳ないけどインターを退学し、近場の公立小学校に転向させることで教育費を抑えることにしました。
■おまとめがきっかけでわかった幸せ
これで毎年200万円の支出はなくなりましたが、借りたものは返さなくてはなりません。毎月4回も返済日があり気が休まらないのと、いま総額でどれだけ残債があるのか把握しやすくするため、三井住友銀行でおまとめローンを申し込みました。いろいろ調べて比較してみたら他のカードローンより圧倒的に金利が低かったんです。
無事に審査が通過して借金を一本におまとめできたことで月々の返済額が少なくなったし、返済も月1回になってずいぶん気持ちにゆとりができました。教育費の支出が減ったので、ローンはボーナス時に多めに返すなど前倒しで返済を続けているため、完済も間近に見えてきています。
以前は生活を切り詰める毎日でなんだかいつもカリカリしていましたが、いまは余裕ができなんだか幸せですね。近所の公立小学校に転向した長女も、通学に時間がかからなくなったことで友達と遊ぶ時間が増え、むしろ生き生きしています。高い勉強代になってしまいましたが、幸せというものがようやく理解できた気がします。
<編集部からのコメント>
「子どもにはいい教育を」。そう願うのは親ならごく自然なことだと思います。ただ、御自身のコンプレックスのこともあって頑張りすぎてしまったみたいですね。幸い、借金のおまとめに成功し、お子さんも以前より元気に過ごしているとのことで何よりです。
古川さんが利用したのは三井住友銀行ですが、安定した収入があるパートなら申し込むことができます。古川さんはパートを辞めていたので条件に合いませんでしたが、配偶者に安定した収入があれば主婦の方でも借入が可能です。
三井住友銀行は女性に人気なので、ある程度の債務がある方は最優先で検討すべき銀行です。
ケース4
気づいたら見栄と贅沢に溺れて…友人の言葉で目を覚まし、おまとめローンで起死回生 <150万円をおまとめ>
(福山さん 28歳・女性・アパレル企業広報・東京都渋谷区)
■身分不相応な生活だとわかってはいるけど…
アパレル企業で広報を務めています。この業界、見た目は華やかですけど給料は決して高くないんです。しかも業界柄というか仕事柄というか、身に付けるものに限らずトレンドはしっかりおさえておかないといけないし、外部の方との接点も多いのでいつも身綺麗にする必要があり、なにかとお金が出ていきます。
しかも社会人生活に慣れてきてからは、「若いうちにいいものを経験しておかないとね♪」なんて言って同僚と高級レストランや海外リゾートに足を運ぶようになったり。そのうえ恵比寿や代官山みたいなおしゃれなところに無理して住んでるんで、家賃が高くついて仕方ない。猫の額みたいな狭いワンルームなのに、10万円以上出してますもん。
自分のお給料だけじゃ到底やっていけないから、こっそり夜のお仕事をしたり、歳上のパトロン男性に頼ってるコはけっこういるみたい。みんな口には出しませんけど。私も苦しいのは同じだけど、かといってそういうやり方でお金を得るのはなんかキモチ悪くて。
■最初は10万円だけのつもりだったんです
そこで私が取った選択は、いつも通勤のとき店舗の前を通る消費者金融のカードローン。いままでは完全に無関心でしたけど、その頃には存在そのものが天の情けに感じましたね。で、最初は10万円の借り入れからスタートし、生活の足しにするようになりました。
ただ、そうして手軽に即日融資でお金を用意できることに味をしめたのが転落のはじまり…。お気に入りのブランドの限定グッズが出たり好きなアーティストのライブがあると、「なにごとも体験♪体験♪」なんて言いながら新たに借り入れして散財するようになってしまったんです。
最初に借りたA社が限度額に達すると、続いてB社、C社とどんどん借り入れを増やし、総額は150万円オーバーにまで達していました。その間、借金で借金を返しつつ贅沢三昧を続けるという、いま思えば完全に頭のおかしいコです…。
■友人の一言でようやく目が覚める
そんな派手な生活をしていればさすがに端からは異常に見えるようで、中学時代の友人に会って近況を話したら、「ちょっ、アンタ!それって多重債務ってやつじゃん!!」とすごい剣幕で怒られてようやく事の重大さに気づきました。もしあのとき彼女に会ってなかったら、4社目の消費者金融に申し込んでいたかもしれません。
多重債務のことのついていろいろ調べてくれた友人が「アンタの場合は、債務整理までいかなくても、おまとめローンに切り替えて少しずつ返していけばなんとかなるかもだからそうしなさい!」と言われ、銀行だったら低い金利のローンに一本化できるからと、じぶん銀行カードローンでのおまとめを勧められました。
借金をまじめに返し、贅沢な生活もやめて節制しないと田舎の母に言いつけると友人が言うもんですから、「お願い!それだけはやめて!」と、すぐにオリックス銀行におまとめローンを申し込み。
なんとかギリギリのラインで審査を通ることができたようで、おまとめ用に振り込まれたお金でまずは他のカードローンの借金を完済。そしてそこからは、一本化したローンをほそぼそと返していきました。
■ひさびさに訪れた平穏な日々
無駄遣いを一切やめ、同僚とのつき合いやファッション・美容などの支出も極力抑えるようにしたら、毎月給料日前になってもちゃんとお金が残るようになりました。人からどう見られたり思われるかなんて、いったん腹をくくったら意外なほど気にならないものなんですね。いまは毎日早く帰って自炊し、ゆっくり読書をするという生活です。
返済は毎回日にちに余裕を持って、なおかつ金額も多めに返すようにしたことで、予定よりも早く完済することができました。ローンを複数抱えていたころは常に追われている感覚があって、そのストレスのはけ口をまた散財に向けるという悪循環だったけど、いまはすっかり落ち着いてます。あのとき必死になって私を叱り、おまとめローンを教えてくれた友人には本当に感謝ですね。
<編集部からのコメント>
借金があるというと、世間では「お金にだらしない人なのかな?」というネガティブなイメージを持たれることがあります。しかし、お金を借りる人のほとんどは、“生活のためにやむをえず”という場合がほとんど。たいていの方は借りてもすぐに完済して終わるんですが、ときおり多重債務に陥ってしまう方もいるんですね。
そんなときには、まずはおまとめローンで債務の一本化を検討してみましょう。月々の返済金が小さくなり、利息も低くできれば余裕も持って借金を返済できます。
おまとめにも適したカードローンはいくつか存在しますが、この方が利用した楽天銀行カードローンはまさにその筆頭といえるのでお勧めです。
貸金業法改正後、消費者金融業界は過払い金請求が相次いだことですっかり元気をなくしていました。
大手銀行の傘下に入ったり、監督官庁の厳しい目もあってすっかり健全な体質に生まれ変わったのですが、世間のイメージはいまだいいとは限らないようでユーザー獲得に苦労しているのがうかがえます。
そのためか、実はいま消費者金融はおまとめローンの融資に非常に積極的なのです。
おまとめ目的の借り入れであれば、年収の制限に関係なく消費者金融のカードローンに申し込めるというわけです。
たしかに銀行カードローンに比べれば金利は高いですが、多重債務に陥っている人は選べる金融機関が限られてくるのも事実。
そこで、段階的におまとめする際に、まずは消費者金融で借入先を絞り、さらにその後金利の低い銀行カードローンに一本化するというのが、最終的に負担が少なくおまとめできる方法です。
当サイトがおすすめしたいのは、下記の消費者金融のおまとめローン。
おまとめ専用のローンが用意されているので、債務をまとめて負担を少なくするという目的に沿った借り方ができます。
アイフルのかりかえMAXとおまとめMAX
- 金利:3.0%〜17.5%(かりかえMAX)
- 金利:3.0%〜17.5%(おまとめMAX)
- 限度額:最大800万円
- 借換え専用だから返済に集中できる
かりかえMAXはアイフルがはじめての方、おまとめMAXはすでにアイフルを利用したことがある方専用。
アイフルの利用経験があればよりオトクなおまとめが可能です。
※リンク先はフリーキャッシングの申込ページです。申込み後の電話にて『おまとめローン希望』と必ず伝えてください。
通常フリーローンスペック
- 金利:3.0%〜18.0%
- 限度額:最大800万円
※ご利用限度額50万円超、または他社を含めた借り入れ金額が100万円超の場合は源泉徴収票など収入を証明するものが必要です。
アコムの借換え専用ローン
- 金利:7.7%〜18.0%
- 限度額:最大300万円
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下
- 借換え専用だから返済に集中できる
消費者金融業界のトップランナーであるアコムはしっかりおまとめ(借換え)専用ローンにも対応しています。三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下になり、信頼性も抜群。
※リンク先はフリーキャッシングの申込ページです。申込み後の電話にて『借り換え専用ローン希望』と必ず伝えてください。
通常フリーローンスペック
- 金利:3.0%〜18.0%
- 限度額:最大800万円
おまとめローンのすべてが分かる借金一本化完全ガイド
おまとめローンとは?借金を一本化する前に知っておきたいこと
おまとめローンを利用する10のメリットと注意点
何で判断すればいい?おまとめローンを利用するべきか?それとも債務整理にするべきか?
借金一本化は、銀行で?消費者金融で?おまとめローン5項目完全ガイド!
おまとめローンの選び方!パターン別6項目完全ガイド!
おまとめローンとは?借金を一本化する前に知っておきたいこと
おまとめローンの仕組み
「おまとめローン」とは、いくつもの金融機関から借りている借金を一つにまとめて完済を目指すという方法です。
「おまとめローン」の仕組みを簡単にまとめると次のようになります。
まず、複数の業者からの借金を抱えた債務者は、おまとめをするために一件の金融機関(ここでは、説明のためにA社とします)を選びます。
次に、A社は、債務者の借金を弁済するために返済資金を融資します。
債務者は、A社からの融資を利用することによって、借金をしていた複数の金融機関それぞれに一括で返済を行い、全ての借金を完済させます。
そして、それぞれの金融機関への借金を完済した後は、A社1件への返済を始めるというシステムです。
このように、負債者は、上記の借金返済の仕組みを活用することで、まずは、複数の負債を整理することができ、まとめた借金を一件の金融機関から借り換えることによって、より管理がしやすくなるという訳です。
このようにおまとめローンについては、よく「複数の負債をまとめることができる」「借金の1本化」と説明されますが、端的に言えば、多重債務者の救済を目的とした弁済の仕組みを持つ借り換えローンです。
おまとめローンはなぜ登場してきたのか?
「おまとめローン」と聞くと、随分前からあったように思われるのですが、この複数の借金を一本化するための商品が、カードローン業界に登場したのは、実は、十数年前のことなのです。
比較的新しいこのローン返済方法の登場には、日本の経済危機と言われるバブル経済崩壊によって1990年代に多重債務者があふれ、借金による自殺者の増加など社会問題にまで発展した日本の社会状況と大きく関連しています。
2000年以降、国会や法曹界、その他関係各所の専門家や有識者による多重債務者を議論の中心とした動きの中で、健全な貸金市場を再構築するために2010年に、改正貸金業法が完全施行されました。
それらの流れの中で、多重債務者の救済を目的として各金融機関が提供し始めたのが「おまとめローン」なのです。
おまとめローンを利用する10のメリットと注意点
冒頭でもふれたように、このおまとめローンは、複数の業者から借金をしている多重債務者にとっては、大変ありがたいローンです。
では、どのような点が、債務者にとって利点となるのでしょうか?
おまとめローンを利用する時のメリットは、
- 「借金の管理が楽になる」
- 「精神的負担が軽減される」
- 「完済というゴールが明確になる」
- 「月々の返済負担が減る」
- 「金利が低くなる可能性が高い」
- 「返済総額を抑えることができる」
- 「返済時のコストを減らすことができる」
- 「ブラックリスト登録回避」
- 「総量規制外での金融取引」
- 「おまとめ専用ローン商品のサービス」
この10点が代表的なものです。
ただし、これらのメリットも、利用の仕方によっては、お得になるばかりか、逆に損をしてしまうということにもなりかねません。
それらのことを踏まえ、以下では、「おまとめローン」のメリットと利用上、注意が必要な点をまとめていきます。
「借金の管理が楽になる」
複数の業者から借金をしているということは、返済日も複数日あるということです。
また、返済日が複数に分かれている上に、それぞれ違う返済金額を債務者は、管理しなければならないのです。
さらに、月々の返済金額が固定されているところならまだしも、支払金額が変動していくようなローンを利用していた場合、支払い管理は、増々難しいものになるでしょう。
例えば、月初めに1件、半ばに2件、月末に1件というように、返済期日が分散している場合、やっと1件の支払いが終わったと一息つく間もなく、次の2件分の計算をしておかなければなりませんし、常に借金のことが頭を離れず、借金と生活費の計算から逃れることができない生活を繰り返していくことになるのです。
これでは、家計の管理がしにくいばかりか、うっかり返済日を忘れ、延滞を冒す危険性さえあります。
その点、「おまとめローン」を利用すると、複数社の負債をまとめることで借金の返済先は1件、同様に、返済日も1日になりますので、返済を忘れる心配もないでしょうし、返済金額を常に計算していなければならないというプレッシャーも減るのです。
家計のキャッシュフロー管理がしやすくなることで、負債者は、経済的にも時間的にも楽になるのが、この「おまとめローン」の1つの大きなメリットと言えるでしょう。
「精神的負担が軽減される」
次から次へとやってくる返済日、返済額の計算、返済のための家計のやり繰り、入金にかかる手間や時間、常に借金に追われているという不安や焦り、プレッシャーは、計り知れないものです。
借金を一つにまとめることで、返済にかかる手間も時間的な負担も軽減され、生活に掛かるお金の流れがシンプルになることで、収支の整理がつき、返済金の計算に追われることもなくなることから、気持ちに余裕ができるなど、負債者にとって大変ありがたいローンなのです。
このように、「おまとめローン」は、借金の管理がしやすく楽になるばかりでなく、精神的負担を軽減してくれるという点にも利点があるのです。
「完済というゴールが明確になる」
さまざまな理由によって多重債務者になってしまったという方の中には、計算が不得意、お金を管理するのは苦手、家計管理は面倒という方も多いようです。
そのような方にとっては尚更、「おまとめローン」を利用して家計の収支状況をシンプルにしておくことは、完済を考える上で大変重要なことです。
お金の管理が苦手である上に、返済先が複数あり、収支経路が複雑という状態では、さらに家計管理が乱雑になり、怠慢管理に拍車がかかる危険性は大きいでしょう。
借金のゴールは、完済です。
どんなに少額であろうとも、多くの借金を抱えていようとも全額返済できなければ、借金生活から離れることはできません。
ただ、多重債務者の多くは、このゴールが見えていないのです。
ゴールを目指すことができない程に、負債額を増やし、返済管理を複雑にしてしまったと言った方が正しいかもしれません。
ただ、このようにいくら状況分析をしようとも、完済できなければ、多重債務者としての生活を終えることはできないのです。
しかし、このような状態であっても「おまとめローン」を利用することによって、複雑になった収支経路を一つにすることができますので、債務者にとっては、完済までの道のりを明確にできるというメリットがあるのです。
人が目標を達成するために必要なことは、計画性ばかりでなく、ゴールへのヴィジョンとそれを持続させるだけのモチベーションです。
「何年先の〇月〇日が最後の支払い」など、「いつまでに、いくらを、どのように」といった完済までの明確な道筋とゴールが見えるようになることで、家計の管理ばかりでなく、目標に向けたモチベーションも上がりますので、その点でも、「おまとめローン」は、多重債務者にとって大きな助けになることは間違いありません。
「金利が低くなる可能性が高い」
「おまとめローン」を利用する大きなメリットは、なんと言っても金利です。
金利は、個人の属性によっても変わってくるものですが、借入金額が大きくなればなるほど、金利が下がるというローンの持つ性質上、多くの利用者、特に借入金額が大きくなることの多い多重債務者は得をすることになっているのです。
そのことは、利息制限法という法によって定められている上限金利を見ても明らかです。
この法によって、貸付金額による上限金利は段階別に分かれているのですが、具体的には、以下のように定められています。
- 貸付金額10万円未満、年利20%まで。
- 貸付金額10-100万円未満、年利18%まで。
- 貸付金額100万円以上で、年利15%まで。
この利息制限法で定められた上限金利を超えて貸し付けを行うことは禁じられていますので、これ以上の金利が設定されることはありません。
その上で、例えば、A社、B社、C社からの借入金額が、それぞれ60万円で総返済額が180万円、年利が、A社18%、B社17%、C社16%だった場合、一年間で支払う利息は以下のようになります。
金融業者 | 年利 | 利息額 |
---|---|---|
A社 | 18% | 10万8千円 |
B社 | 17% | 10万2千円 |
C社 | 16% | 9万6千円 |
合計 | 30万6千円 |
一方、おまとめをした場合を見てみましょう。
ここでは、その一例としてアイフルの「おまとめMAX」という商品の金利で計算をしてみます。
アイフルの「おまとめMAX」の金利は、12%-15%ですが、この商品を利用して、一番高い15%の金利で計算をしたとしても、1年間にかかる利息は、27万円です。
それが、例えば、12%の金利が適応になった場合には、1年間の利息は、21万6000円となり、同じ金額を返済するにもかかわらず、9万円もの差額が出てしまうのです。
1年間で9万円の得ができるのであれば、利用しない手はないでしょう。
ただ、このようにお得に利用するための条件の一つとして、現在利用している金融機関それぞれの設定金利よりも、低い金利のおまとめ先を選択しなければならないということは肝に銘じておく必要があります。
この条件をクリアできなければ、精神的な負担の軽減や時間や手間の削減はできたとしても、経済的な負担軽減にはなりませんので、その点には、十分に注意しておまとめ先の比較検討をする必要があるでしょう。
「月々の返済負担が減る」
月々の返済額については、各社、金利や融資額などによって違いが出てくるものですが、「おまとめローン」を利用することによって、月々の返済額をグッと抑えることができる可能性が高くなります。
毎月、この金額だけは、返済をしなければならないという支払代金の最小額を最小返済額と言います。
この最小返済額に注目して比較をした場合を見ていきます。
例えば、現在ある借金額A社、B社、C社の合計が50万円だったとしましょう。
現在の借金に関する借入残高と月々の最小返済額は、以下の通りです。
金融業者 | 残高 | 返済額 |
---|---|---|
A社 | 10万円 | 5000円 |
B社 | 10万円 | 5000円 |
C社 | 30万円 | 12000円 |
合計 | 2万2000円 |
これをおまとめ商品の一例として、プロミスの「おまとめローン」の返済方式に当てはめて考えてみます。
まず、プロミスでは、借入金額によって、最小返済額や返済回数が変わってきます。
- 借入残高30万円以下の場合:借入後残高×3.61% 返済回数は36回まで。
- 借入残高30万円-100万円以下の場合:借入後残高×2.53% 返済回数は60回まで。
- 借入残高100万円を超える場合:借入後残高×1.99% 返済回数は80回まで。
なお、それぞれの計算で1000円未満切り上げと定められています。
これに従って、上記A社、B社、C社の借金50万円をプロミスでおまとめすると。
50万円×2.53%=12650円。
ただし、1000円未満切り上げることになっていますので、月々に返済しなければならない金額は、1万3000円となるのです。
A社、B社、C社、それぞれに返済していた場合の返済額の合計は2万2000円。
プロミスでおまとめローンをした場合の月々の返済額は、1万3000円で、9000円もの差が出ることになるのです。
このように、月々の返済額も「おまとめローン」を利用することで負担が軽減されることが分かります。
しかし、ここで注意しなければならないのは、いくら月々の返済額が減るからとは言え、あまりに長く返済期間を設定してしまうと、総返済額では、損をしてしまうことになったというパターンもありますので、利用される際には、家計の収支のバランスと返済額、返済期間を十分に考慮した上で、相談、または、各社ホームページに用意されているシミュレーションを使って、納得いくまで計算をしてみることをおすすめします。
さらに、月々の返済額か減ったからと、気が大きくなり、無駄にお金を使っていたのでは、また、いつか同じ過ちを繰り返すことになります。
月々の返済額が減ったことで、家計に余剰が出たという場合には、無駄に利用せず、繰り上げ返済をするなどして、できるだけ早く完済することを目標にした方がいいでしょう。
「返済総額を抑えることができる」
月々の返済額同様、金利の軽減は、返済総額にも絶大な効果を発揮します。
「おまとめローン」を利用した場合と利用しない場合の総返済額の差を簡単に見ていきます。
例)負債額150万円を5年間で返済する場合。
1.おまとめローンを利用しない場合の返済総額
A社、B社、C社のそれぞれに50万円ずつの借金があり、金利もそれぞれ18%である場合。
5年間で金融機関1件に支払う利息額は、26万1803円。
A社、B社、C社へ支払う利息額の合計は、78万5409円。
金融機関1件に支払う返済総額は、76万1803円。
A社、B社、C社へ支払う返済額の合計は、228万5409円
2.おまとめローンを利用した場合の返済総額
金利については、審査によって決定されるものではありますが、例えば、楽天銀行が公式HPで例として挙げている融資額が150万円の時の利率7.8%を基に同額を5年間で返済する場合の総返済額を割り出してみると。
楽天銀行でおまとめした場合の5年間の利息額は、31万6260円。
総返済額は、181万6260円となります。
上記の計算から、おまとめローンを利用せずに5年間返済を続けた場合(返済総額228万5409円)とおまとめローンを利用した場合(返済総額181万6260円)の差は、46万9149円です。
47万円もの大金を捨てることができる人は、どれほどいるでしょう。
ここでの計算は、ほんの一例でしかありませんが、おまとめローンを利用するのとしないのでは、このような大きな差が出てしまう可能性があるのです。
「返済時のコストを減らすことができる」
最近の銀行カードローンや消費者金融のキャッシングでは、返済時に利用できるコンビニや銀行などの提携ATM、返済方法の種類の多さを利便性の一つのメリットとして掲げているところは少なくありません。
実際に、返済をする側の立場になってみると、多くの返済方法の中から自分が返済しやすい方法を選択できるということは、大変便利なものです。
特に、忙しく銀行や窓口まで足を運ぶ時間がないという方にとっては、ありがたいシステムです。
また、複数の業者への返済を行っている多重債務者の方々の中には、いくつもの返済日を整理しきれず、期限ギリギリで返済のことを思い出し、近くのコンビニATMに駆け込んだという経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな状況の中で、ATM手数料を計算しながら返済をしているという方は、どのくらいいるでしょう。
「返済時の手数料無料!」という響きは、大変魅力的ではありますが、全てのATM入金や銀行からの振り込みが、手数料無料になるわけではありませんので、その点は理解しておく必要があります。
「他行からの振込手数料については、お客様のご負担となります」「A銀行ATMからの入金は、手数料無料」など、返済時の振り込みについては、金融機関によって、その規定が変わってきます。
「全ての方法が手数料無料だと思っていたのに!」など、よく説明を読んでおかなければ、後で多くのお金を損していたということになりかねませんので、注意が必要です。
「提携ATM」していたとは言え、実は手数料がかかっていたということは良くある話です。
ほとんどの金融機関の場合、「提携ATM」としていても、振り込み時には手数料が発生しますし、銀行振り込みも他行からの場合には、手数料はかかると考えておいて間違いありません。
引き落としの場合には、ほぼ手数料は発生しませんが、口座にお金が入っていない場合には入金をしないといけませんから、預け入れ時の手数料も考える必要があるでしょう。
これら手数料の金額ですが、金融機関によっても、返済金額や返済日時、利用するATMの
種類によっても変わってきますので、チェックしておく必要があります。
ただ、ATM手数料も銀行の振込手数料も一度に掛かる金額は、多くとも数百円ですので、あまり気にする方はいらっしゃらないのかもしれません。
しかし、この「手数料」。
実は、多重債務者の方々にとっては、侮れない金額になってしまうのです。
上に示した通り、手数料の金額設定はさまざまな条件によって変わってくるものではありますが、例えば、A社、B社、C社の3社に、5年間借金を返済し続けた場合、手数料が220円の提携ATMを利用すると、一体、トータルでいくら支払うことになるのでしょう。
5年間に支払う1社分のATM手数料は、手数料220円×12カ月×5年間=合計1万3200円。
これが、3社になるわけですから、5年間の手数料13200円×3社=合計3万9600円。
5年間、便利だと利用してきたATMに手数料だけで、4万円近く支払うのです。
これだけの金額があれば、1カ月分の返済ができるのではないでしょうか。
仮におまとめローンを利用して、上記のように複数社への返済から1社への返済に変わった場合でも1万2960円かかってしまいますので、「おまとめローン」を利用したとしても、なるべく手数料無料の方法で返済するのが賢い方法と言えるでしょう。
このように、おまとめローンを利用せず複数社への返済をATMでし続けた場合と「手数料」を比較しただけでも、おまとめローンは、お得と言えるのです。
手数料は、一度に掛かる金額が少ないため、多くの借金を抱える人にとっては、見逃しがちな点ではありますが、借金をお得に返済するためのポイントでもありますので、このような点も考慮して、おまとめローンの利用を考えるといいでしょう。
「ブラックリスト登録回避」
おまとめローンをしようと考えている方の中には、債務整理とどちらにするか悩んでいるという人もいるでしょう。
しかし、おまとめローンと債務整理では、その後の人生と社会的な信用に関わる大きな違いがあることを把握しておかなければなりません。
結果から先に申し上げれば、おまとめローンは、「ブラックリスト」に掲載されることはないため、社会的信用に傷がつくことはありません。
ですから、その点でも「おまとめローン」で借金を完済することは、消費者にとっては大きな利点です。
一方、債務整理は、「ブラックリスト」に掲載されるため、信用力を下げ、その後の人生に大きな打撃を与えるものです。
複数の借金があれば、この「ブラックリスト」についてご存知の方も多いかもしれません。
そして、「ブラックリスト」に掲載されることによって、ローンを組むことができなくなるということもお分かりなのではないでしょうか。
ローン審査関連で利用される「ブラックリスト」に掲載されるという言葉は、金融機関が審査の際に必ずチェックする個人信用情報にローン返済の遅れ、任意整理や自己破産といった債務整理など、延滞情報や事故情報が登録されていることを指します。
個人信用情報には、ローン利用者の「氏名、年齢、性別、生年月日、住所、連絡先」といった個人情報はもちろんのこと、「職業、年収、過去の金融取引、申し込みの情報、現在の取り引き状況」などが登録されている、各金融機関が共有できる情報です。
この情報は、各金融機関が、ローンの申し込みを受けた際に、申込者が「社会的に信用のある人物か?」「返済能力はあるのか?」ということを判断するための情報として、審査の大きなウエイトを占めるものです。
お金を貸す側としては、当然のことながら、この「ブラックリスト」に登録されている人物にお金を貸すことはありません。
ですから、この「ブラックリスト」に掲載されてしまうと、一定期間(5年から10年)は、
カードの新規発行はもちろん、それまでに利用していたショッピングローンやカードローンもストップされることになるのです。
さらに、「ブラックリスト」の影響は、自動車ローンや住宅ローンなど、お金を借りるという行為自体全てに制限がかかりますので、人生の計画が崩れてしまうということも往々にしてあるということです。
このように、個人信用情報は、おまとめローン審査の際にも例外なくチェックされるものですので、申し込み前には、自分の信用情報がクリアになっているか、延滞等はないかを確認しておくことも審査通過のためには大切なことです。
「総量規制外での金融取引」
「おまとめローン」商品は、銀行にも消費者金融にもあります。
しかし、利用者の多くが心配することは、消費者金融でのおまとめでは、「借金をまとめ切れないのではないか」ということです。
ご存知の通り、消費者金融のローン利用は、貸金業法の総量規制によって、利用者の年収の3分の1以上の借り入れはできないことになっています。
これに従えば、年収300万円の方の借入可能額は、100万円ということになり、例えばA社、B社、C社といった3件の金融機関から50万円ずつ、総額150万円の借金がある方は消費者金融での借り入れは不可能ということになるでしょう。
しかし、「おまとめローン」の場合は、貸金業法に定められた総量規制の例外として、消費者金融からの借り入れであっても、規制適応外となるため、利用できることになっているのです。
とは言え、消費者金融でおまとめするとしても、あまりに年収とかけ離れた利用の仕方は、自分の身を守るためにも控えた方がいいでしょう。
「おまとめ専用ローン」商品のサービス
最後に、おまとめローンを利用する上で、消費者金融の「おまとめ専用ローン」を利用するメリットを1点、挙げておきます。
消費者金融のおまとめローン商品を銀行カードローンでおまとめする場合と比較した場合に、消費者にとってメリットとなるのは、複数社への完済を消費者金融が行ってくれるという点です。
一方、銀行カードローンを利用しておまとめをした場合、利用者自らがそれぞれの金融機関への返済手続きを行わなければならないため、お金が入ったという安心感から、返済を後回しにしてしまったり、完済する前に使ってしまったりと、自分のお金に対する甘えと葛藤しなければならない場面が出てきます。
その点では、おまとめ専用ローンは、利用者にとって厳しい面もありますが、そもそもおまとめローンは、まず、複数社からの借金を完済するためのものですので、そのくらいの厳しさは必要でしょう。
何で判断すればいい?おまとめローンを利用するべきか?それとも債務整理にするべきか?
おまとめローン先を比較されている方の中には、同時に債務整理についても検討されているという方が多いのも事実です。
先にも少し触れたように、債務整理には、その後の人生に大きく関わる社会的な信用力に傷がつくというリスクがあるために、二の足を踏んでしまうのも分かります。
ただ、実際のところ、借金額や生活の状態を見てみると、おまとめをするのには、既に手遅れという場合もありますので、その点は、よく検討しなければなりません。
しかし、そもそも、「自分は、おまとめローンを利用するべきなのか?」それとも「債務整理をするべきなのか?」わからないという方も多いはずです。
ここでは、どちらを利用すべきか判断がつかないという時に指標となる基準についてお話します。
おまとめローンか債務整理かを考える前に、まずすべきこととは?
おまとめローンか?債務整理か?を検討する前に、まずしておかなければならないことがあります。
それが、自分の借金生活の状況把握です。
これをせずに、おまとめローンを利用すべきか、債務整理を行うべきか悩み、いずれかを選択したとしても、結局、失敗に終わるのは目に見えています。
ですから、多重債務者となってしまったら、まず、誰もが、「自分の借金生活の状況把握」からスタートするべきなのです。
その具体的な方法としては、まず、「何件の金融機関から借金をしているか」「業者やローン商品の名称」「連絡先」など、借入先に関する基本的な事項をリストにし、不明な点があった場合にすぐに契約をしている借入先に連絡ができる状態にしておきます。
それぞれの借入先に関する基本的な情報を書いたら、次は、「返済方法」「返済日」「金利」「総返済額」「借金残額」「返済期間」など借金返済に関する事柄を詳しくリストアップしていきます。
このように、現在抱えている「借金」に関するすべてを具体的に整理していくのです。
そして、同時に行わなければならないことが、家計の状況を把握することです。
生活費必要な費用を項目ごとに分けて算出し、無駄な支出はないか?できるだけ詳しく整理を行った上で、このまま複数の借金を返済し続けていくことができるのか、それともおまとめした方が得なのか、債務整理をしなければならない程の状況まで、苦境に陥っているのかを把握するのです。
まず、これができていなければ、おまとめローンにするべきか、債務整理にするべきかの判断は大変難しいものになるでしょう。
さらに、おまとめローンにする場合にも、どの企業をおまとめ先として選択するか、商品比較はおろか、相談に行ったとしてもはっきりとした返済額やどれだけ得をしているのか等、明確な数字を出してもらうことができないからです。
ですから、これから先の状況を少しでも楽なものにするために、まずは、ここからはじめてみることです。
おまとめローンか債務整理、どちらを選択するか迷ったら?何で判断するべきか?
上に説明したように、借金と家計の整理をすることができたら、自分は、おまとめローンにするべきか、それとも債務整理にするべきかが少しずつクリアになってくるはずです。
月々の返済額が、収入の3分の2以上を占めている。
借金返済のために家賃を滞納している。
借金問題で精神的に苦しい状態が続き、仕事を休んでいる。
例えば、そのような状態にあるとするならば、即、債務整理の手続きをされることです。
おまとめローンは、多重債務者の救済を目的としたローンではありますが、上記のように、心も体も健全な状態を欠いているという方には、救済の方法にはならないからです。
次に、過去に返済の遅延があった、延滞を繰り返してきた、ブラックリストに登録されたことがあるという場合も債務整理を選択されるのが賢明です。
このような場合、ブラックリストに登録された時期にもよりますが、おまとめローンに申し込みをしたとしても、審査自体に通る可能性はない、もしくは、極めて低い状態となりますので、申し込みや書類準備にかける労力の無駄遣いとならぬよう、はじめから債務整理について調べることをおすすめします。
また、ギャンブル癖がある、意志が弱くまた借金を繰り返す可能性が高いという自分の志向もおまとめを利用するか、債務整理を行うべきかの判断材料になります。
おまとめローンで借金一本化に成功したからとは言え、おまとめローンを完済させるまで借金生活は続くのです。
そのような状況の中でもギャンブルが癖になってしまっている人は、あらゆる手段でまた借金を繰り返すのではないでしょうか?
そのような負の連鎖を断ち切るための方法として、おまとめローンは、向いていません。
ですから、そういった状況を抱えている方は、債務整理を行った上で、社会的信用を失うといった大きなデメリットを真摯に受け止め、自分の状況と向き合うためにも、おまとめローンは選択しない方がいいのかもしれません。
おまとめローンは、多重債務者の救済を目的としたローンと言う位置づけがなされていますが、本人に、「コツコツ返済を続け、必ず完済する!」という強い意志と返済を続けていくことのできる返済能力があることが前提です。
さらに、おまとめローンか債務整理かを選択するための一つの目安として、返済負担率を覚えておくといいでしょう。
住宅ローン返済の目安としてよく言われる返済負担率ですが、おまとめローンか債務整理かどちらを利用するのかを検討する際にも、役立つ割合です。
ここで言われる返済可能額は、年収の20%以下というものです。
返済額は、家計を考え、年収の20%以下に抑えることができれば生活に支障をきたさないと言われています
これに従えば、例えば、月収30万円の場合は6万円までが返済可能額という計算になります。
ですから、20%を目安として、まずは、その数字以下であればおまとめローン、それよりも大幅にオーバーしているということであれば、債務整理を中心に考えるといいでしょう。
そして、返済しなければならない総返済額を家計の状況から算出した月々に返済可能な金額(総返済額÷月々の返済額)を割り、出てきた数字が36回の3年以上になっていたとしたら、おまとめローンをしたとしても、また、返済貧乏になり、返済のために借り入れを繰り返す負のスパイラルに再び戻る可能性が高くなりますので、こちらの計算も目安にされるといいでしょう。
それでも、やはり、数字ギリギリのところで判断がつかないという場合には、それまでに整理した借金と家計のリストをもって以下のような機関に相談することです。
無料で相談できる機関を利用する
どのような方法で多重債務の問題を解決していくかを考える時、どうしても自分一人では、情報収集や知識の面で限界が出てきます。
そんな時に、是非利用してみたいのが、公正な立場でカウンセリングを行ってくれる、無料相談機関です。
代表的な機関としては、財務局、地方自治体の消費生活センター、日本司法支援センター・法テラス、日本司法書士会連合会、日本貸金業協会、 財団法人日本クレジットカウンセリング協会、全国銀行協会などがあります。
ただ、最近では、このように借金問題を相談することができる機関について、さまざまなサイトが取り上げていますが、似たような名称を利用した詐欺等も増えてきていますので、連絡する際には、十分に注意しましょう。
さらに、そのような被害にあわないためにも、借金問題に関する無料相談機関については、金融庁ホームページに詳しく書かれていますので、まずは、そちらを利用するといいでしょう。
借金に関するさまざまな問題、多重債務をどのように解決していくかといった方法や家計管理の改善についても専門家に相談することができますので、何も手につかず、じっと一人で悩んでいるという状態から一刻も早く抜け出すためにもこのような機関を利用されることをおすすめします。
借金一本化は、銀行で?消費者金融で?おまとめローン5項目完全ガイド!
どのおまとめ商品を選ぶ?おまとめローン4つの方法
おまとめローンを利用するには、いくつかの方法があるのをご存知でしょうか。
- 一般の「銀行カードローン」を利用する方法。
- 銀行の「おまとめ専用ローン」を利用する方法。
- 消費者金融の「おまとめ専用ローン」を利用する方法。
- 消費者金融のキャッシング商品でおまとめする方法。
このように、おまとめローンを利用するには、大きく分けて4つの方法がある訳ですが、この方法の中には、利用しても、ほとんど、メリットがなく、利用上、注意が必要なローンが、4つ目に挙げた消費者金融のキャッシング商品を利用した方法です。
この方法に、メリットがない理由については、以下に詳しく説明していきますが、最近の銀行ローンを取り巻く事情には、少し変化が見られますので、まずは、その点について触れ、その後でおまとめローンの1つ目の方法から順にメリットや利用上注意すべき点、おすすめの金融機関などについて見ていきます。
最近の銀行カードローン事情
近年、銀行カードローンは、短期間のうちに、個人向けの無担保融資の業績を上げてきました。
顧客にとって利用しやすいサービスを次々と生み出し、跳ぶ鳥を落とす勢いで急激な成長を見せた銀行カードローンは、次第に金利や限度額の競争も激化し、追い付け追い越せと攻防戦を繰り広げてきたのです。
この状況は、消費者にとっては、またとないチャンスではあったのですが、以前、問題視された貸金業者による過剰貸し付けや多重債務、多重債務者による自殺問題などの再燃を懸念され、その商品や事業に向け、問題視する声が次第に強くなっていったのです。
また、今年に入り、金融庁も銀行カードローンへの実態調査に乗り出したこともあり、現在の銀行カードローンは、以前と比較しても変化の兆しを見せています。
また、実態調査への対策強化について、ひとつひとつ、公開されているわけではありませんので、特にどのような点が変わってきているということは明確に申し上げることはできませんが、カードローンの申込みに関する基準や審査について、次第に厳しくなってきていることは事実です。
ですから、あまり与信に自信がないという方は、金利が低いからと銀行カードローンばかりを選択肢に入れるのではなく、消費者金融を視野に入れたおまとめローンの選択を考えるのもおまとめを成功させる一つの方法ですので、そのような方向で考えてみるのもいいでしょう。
以下では、上記の事情を踏まえた上で、おすすめのおまとめ方法をピックアップしていきます。
方法別!おまとめローンの選択のポイントとおすすめの金融機関
ここでは、先に挙げたおまとめローンの4つの方法について、選択のポイントや注意点、それぞれの方法にあったおすすめの金融機関を挙げていきます。
「銀行カードローン」を利用する方法
銀行でおまとめローンを利用するとなると敷居が高く、しかも、専用のおまとめローン商品を探さなければなければならないと思われがちですが、実は、一般のカードローンを利用した方法も借金を一本化するにはおすすめの方法です。
まず、1つ目の一般の「銀行カードローン」を利用する方法で、注意すべきことは、利用条件に「おまとめローンにもご利用いただけます」といった一文が添えられているかを確認することです。
利用条件に、おまとめローンでの利用が可能であるということが書かれていない場合は、おまとめすることに積極的でない、あるいは、おまとめローン自体に対応していないということが考えられますので、注意が必要です。
ただし、一般のカードローンであっても、おまとめローンに対応している場合には、複数の業者からの借金をまとめるだけの限度額が銀行カードローンにはありますので、おまとめにも最適です。
一般のカードローンとは言え、銀行のカードローンは、上限金利も15%前後に設定されていますので、おまとめとして十分にメリットがあると言えるでしょう。
さらに、前にも説明した通り、カードローンの仕組みは、借りるお金が多いほど金利が低くなるというものです。
銀行のカードローンでは、公式ホームページなどでも、限度額に対する金利の目安が掲載されていますので、選択される際には、そちらも併せてご覧になることをおすすめします。
しかも、おまとめ専用ローンと違い、おまとめ後も限度額までであれば、自由に借入れできますので、急な出費にも対応できるという点で大変便利ですし、何より、銀行から借りるという安心感は、借金の多い多重債務者にとって大きなメリットです。
(2)銀行の「おまとめ専用ローン」を利用する方法
次に、銀行の「おまとめ専用ローン」を利用する方法ですが、こちらも借入先が、銀行であるという点で、利用者にとっては、精神的な安心を得ることができる方法です。
しかも、平均的に見て、おまとめローンの方法の中でも、金利面で最もメリットの大きな方法と言えるでしょう。
ですから、おまとめローンの利用をお考えの方は、まず、こちらの方法から検討されることをおすすめします。
ただし、注意しておきたいことは、「おまとめ専用」という、借金の一本化に特化したローン商品の場合、完済を目標として綿密な計画を立てますので、一度契約を交わしたら、その後は、返済に専念しなければなりません。
つまり、一般のカードローンのように限度額までであれば、何度も借入できるという性質のものではないということです。
ですから、その多くが、契約後にさらにお金が必要になっても、追加で融資を受けることは不可能ですので、月々の返済も若干の余剰を持たせるなど、急な事態にも対応できるよう家計にも若干の余裕を残しておくということも、おまとめローンを成功させる秘訣になります。
●銀行のおまとめ専用ローン
・東京スター銀行 スターワンバンクローン(おまとめローン)
東京スター銀行は、「おまとめローン」の先駆け的存在で、早くから借金一本化を目的としたローン商品を提供し始めたことでも知られています。
こちらの商品は、限度額が30万円以上1000万円以下という大きな金額のおまとめにも安心の設定ですが、そのことを考えると、5.8%-14.8%という金利は、銀行の設定としては平均的と言えるでしょう。
さらに、銀行でありながら比較的おまとめに積極的な姿勢を見せている点は、利用者には嬉しいところですが、年収200万円以上が条件としてあること、融資までに時間がかかるという点は、事前に把握しておくといいでしょう。
(3)消費者金融の「おまとめ専用ローン」を利用する方法
3つ目の、消費者金融の「おまとめ専用ローン」を利用する方法のメリットは、通常のキャッシング商品よりも金利面で優遇されている点です。
さらに、消費者金融というと気になるのが、総量規制ですが、「おまとめ専用ローン」に関しては、「一方的に有利な借換え」として、総量規制の例外として貸金業法に定められていますので、その点でも安心して利用することができます。
実際のところ、上記のように一般の銀行カードローンの商品をおまとめローンとして利用してきた方は、意外と多いのですが、その理由には、複数社からの借金をまとめたいという方に配慮した「おまとめ専用ローン」商品を提供している金融機関数が少ないという事情があるのです。
そのような中でも積極的に「おまとめ専用ローン」商品を取り扱っているのは、消費者金融では、以下におすすめしている3社を含め数社しかありません。
少し考えてみれば分かる話ではありますが、「おまとめ専用ローン」の利用者は、全員が多重債務者です。
そして、おまとめローンを利用した理由は、「借金で生活が苦しくなってしまった」「複数社からの借金で首が回らなくなった」「返済が難しいためにおまとめに切り替えた」などでしょう。
では、自分が、金融機関を経営していたとしたら、返済ができるのかどうか疑いをかけてしまうような人たちに、融資をしたいと思うでしょうか。
自社の貸し倒れリスクを抱えて、しかも、低金利など優遇措置を加えて、融資をするのですから、そのような商品を積極的に勧めている金融機関は珍しいと言えるでしょう。
そのような状態の方々に融資をするわけですから、返済については各社条件を付けています。
上記でもふれたように、複数社への借金返済に関しても、融資を受けたお金で自分が各社に支払いをするのではなく、おまとめローンの契約を交わした業者によって各社への返済が行われるため、余分なお金を借りてさらに借金が増えるということがありません。
このシステムは、往々にして、家計管理が苦手な多重債務者にとっては、大変ありがたい仕組みと言えるでしょう。
多重債務者の中には、借金癖があるという人もいますので、「負債額よりも多めに借りることができる」あるいは、おまとめ後も「自由に借入できる」という環境から完全に離れ、負のスパイラルから抜け出すためにも、消費者金融のおまとめ専用ローンは、良いシステムを導入していると言えます。
しかも、個人向けの無担保ローン商品に関して実績があり、サービスにも長けた消費者金融ですから、利用者にとっては、細部への心配りも嬉しい特典です。
●消費者金融のおまとめ専用ローンでおすすめの3社
アイフルのかりかえMAXとおまとめMAX
- 金利:12%〜17.5%(かりかえMAX)
- 金利:12%〜15.0%(おまとめMAX)
- 限度額:最大800万円
- 借換え専用だから返済に集中できる
アイフルには、アイフルを初めて利用する方限定の「かりかえMAX」と既に利用している、あるいは利用した経験がある方限定の「おまとめMAX」という2つのおまとめ専用ローンがあります。
いずれの商品についても限度額は1万円から500万円という設定になっているのですが、金利については、アイフル初心者の場合12.0%-17.5%、アイフル経験者は、12.0%-15.0%とお得意様には大変有利な設定になっています。
消費者金融の金利は高めと言われる中にあって、12.0%-15.0%という金利は、おまとめでも十分に効果が期待できる金利設定ですので、これまでにアイフルでのキャッシングを経験したことがある方は、こちらから検討されるのもいいでしょう。
※リンク先はフリーキャッシングの申込ページです。申込み後の電話にて『おまとめローン希望』と必ず伝えてください。
通常フリーローンスペック
- 金利:3.0%〜18.0%
- 限度額:最大800万円
プロミス おまとめローン
- 金利:6.3%〜17.8% (実質年率)
- 限度額:最大300万円
- 他社債務:プロミスが代理返済
- 借換え専用だから返済に集中できる
プロミスのおまとめローンは、限度額300万円まで、金利は6.3%-17.8%と銀行等と比較すると若干金利が高いように思えます。
しかし、法律上、お金を借りる時の適用上限金利は、10万円以上100万円未満が18%、100万円以上が15%と定められていますし、高く設定されている銀行の限度額を考えた上で、金利を比較をしてみれば、大きな開きがあると一概には言えないでしょう。
さらに、最短即日融資に対応していること、また、安定した収入があれば、主婦や学生、パート、アルバイトであっても利用できるという点は、利用者にとって心強いポイントです。
※リンク先はフリーキャッシングの申込ページです。申込み後の電話にて『おまとめローン希望』と必ず伝えてください。
通常フリーローンスペック
- 金利:4.5%〜17.8%
- 限度額:最大800万円
アコムの借換え専用ローン
- 金利:7.7%〜18.0%
- 限度額:最大300万円
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下
- 借換え専用だから返済に集中できる
アコムの借り換え専用ローンは、複数社からの借入がある、あるいは、総量規制における年収の1/3を超える借金がある方を対象としたローン商品です。
限度額は1万円から300万円、金利7.7%-18.0%と他社と比較すると高めの金利設定ではありますが、審査や融資までの時間については、一般のキャッシング商品と同様、スピーディーに対応してくれますので、次回の他社返済日までにおまとめしてしまいたい!などさまざまな事情でお急ぎの方には大変便利な商品です。
さらに、返済専用である点も利用者にとっては魅力的なポイントです。
※リンク先はフリーキャッシングの申込ページです。申込み後の電話にて『借り換え専用ローン希望』と必ず伝えてください。
通常フリーローンスペック
- 金利:3.0%〜18.0%
- 限度額:最大800万円
(4)消費者金融のキャッシング商品でおまとめする方法
最後に、先ほど申し上げた消費者金融のキャッシング商品でおまとめする方法には、残念ながらメリットはありません。
その理由は、まず、消費者金融の金利自体が高いことです。
そして、一般に利用されるキャッシング商品には、総量規制がかかるため、複数の借金をまとめるだけの金額を融資してもらえる可能性が低いこと。
さらに、そもそも、おまとめに対応していない場合が多いからです。
キャッシングの仕組み上、金利は、限度額が上がることによって、下がるという仕組みがあります。
また、上でも説明したように、利息制限法によって、貸付金額が10万円未満であれば、年利20%まで、10?100万円未満は、年利18%まで、100万円以上であれば、年利15%までと定められていますので、それ以上になることはありません。
しかし、消費者金融の一般のキャッシング商品の場合、上限ギリギリの金利が適応されると考えておいた方が良いのです。
貸付金額によって上限金利も変わってきますが、最大でも年20%までの金利となります。
おまとめローンで、10万円以下の融資を希望する方は少ないと思いますが、特に中小の消費者金融には最高の20%に設定されることも多いので、念のため、把握しておくことです。
ですから、おまとめローンを利用する場合、4つ目の消費者金融のキャッシングを利用する方法以外を検討されるのが、借金一本化の成功のコツと言えます。
おまとめローンの選び方!パターン別6項目完全ガイド!
あふれる情報の中で、おまとめローンを選ぶ時、どの金融機関を利用すればいいのかを選択するのは、大変な時間と労力がかかるものです。
しかも、多くの情報を集めたとしても、「自分がなぜおまとめをしようとしたのか」このポイントにあった情報でなければ、あまり参考にはならないでしょう。
つまり、「現在70歳だが、おまとめはできるのか?」「総返済額は少し増えても、とにかく1つにまとめて月々の支払を1万円以内に収めたい!」「ショッピングローンもまとめられるおまとめはあるのか?」など、個々人によって、おまとめローンに求めるものが違うからなのです。
ここでは、上に取り上げたおまとめローンの主要な3つの方法から、上記おすすめ8社を例に挙げながら、どこに申し込みをすると得なのかを項目別に検証してみます。
なるだけ多くの方に該当するようポイントを絞って解説していきますので、おまとめローン選択の際に参考にしていただければと思います。
1.とにかく「金利」で得をしたい!
「とにかく金利が最優先!」という方は、金利の比較方法に注目するべきです。
金利を比較するために金融機関のサイトを比較すると金利は「年率1%−15%」などのように書かれています。
この低い数字の方を下限金利、大きい数字の方を上限金利と言いますが、下限金利のあまりのお得さに目を惹かれ、商品を決定してしまうなどと言うことは、決してしてはなりません。
まず、金利を比較する際は、「上限金利で比較すること!」が鉄則です。
しかし、覚えておかなければならないことは、最終的に設定される金利は審査と申込者の信用度によって決定するということです。
そして、同時に、金利を比較する際には、必ず、限度額を一緒にチェックしなければなりません。
折角ですので、ここで、おすすめの金融機関それぞれの金利と限度額を見てみましょう。
金融業者 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
三井住友銀行カードローン | 4.0%-14.5% | 800万円 |
楽天銀行スーパーカードローン | 1.9%-14.5% | 800万円 |
東京スター銀行スターワンバンクローン | 5.8%-14.8% | 1000万円 |
プロミス おまとめローン | 6.3%-17.8% | 300万円 |
アコム 借換え専用ローン | 7.7%-18.0% | 300万円 |
アイフル 初心者用「かりかえMAX」 | 12.0%-17.5% | 500万円 |
アイフル 経験者用「おまとめMAX」 | 12.0%-15.0% | 500万円 |
このように見ると、上限金利が一番低くてお得なおまとめローン商品は、楽天銀行カードローンということになります。
また、金利は審査で決定するものの、下限金利は、一般的に限度額上限に適用されるものと考えると、同商品で800万円の融資を受ける場合の金利の目安は、1.9%と大変良い商品であることが分かります。
では、希望する融資額が100万円、300万円という場合には、どのように比較すればよいのでしょうか?
銀行カードローンの場合には、商品内容のページに限度額に対する金利の対応表が掲載されていますので、そちらを参考にされるといいでしょう。
ただし、消費者金融の場合には銀行のような限度額の違いによる金利対応表は掲載がありませんので、限度額いっぱいを希望している場合には、下限金利を参考にすることもできますが、その他は、やはり上限金利で考えていた方が安心です。
しかし、そうは言っても、上で説明したように利息制限法に定められた貸付金額が10万円未満で年利20%、10-100万円未満で年利18%、100万円以上で年利15%までという金利を超えることはありませんので、こちらを当てはめて考えるのもいいでしょう。
これらによって、100万円を借りた場合と300万円を借りた場合の金利の違いを以下に見てみます。
100万円 300万円 借りた時
金融業者 | 100万円 | 300万円 |
---|---|---|
三井住友銀行カードローン | 10%-12% | 7.0%-8.0% |
楽天銀行スーパーローン | 9.6%-14.5% | 4.9%-12.5% |
東京スター銀行スターワンバンクローン | 5.8%-14.8% | 5.8%-14.8%; |
プロミス おまとめローン | 15% | 6.3% |
アコム 借換え専用ローン | 15% | 7.7% |
アイフル 初心者用「かりかえMAX」 | 15% | 12% |
アイフル 経験者用「おまとめMAX」 | 15% | 12% |
残念ながら、東京スター銀行については、金利は審査によって決定するという記載のみで限度額に対する金利の対応表が無かったため、目安を提示することはできませんでした。
また、消費者金融についての限度額100万円の金利欄には、利息制限法の上限金利で対応させています。
さらに、アイフルについては、限度額300万円での比較は難しいため500万円の場合に変更していますのでご了承ください。
これらを踏まえた上で比較してみると、100万円をまとめる場合には、三井住友銀行カードローン、300万円の場合には、プロミスのおまとめローンがお得という見方になります。
「おまとめローン先は、金利の低い銀行がお得!」というフレーズはよく耳にしますが、それは、平均的な話で、上記のように数字で並べてみると、消費者金融の方がお得におまとめすることができる場合もあるということが、お分かりいただけたのではないでしょうか。
ですから、申込先の候補を何件か決定したら、上記のようにきちんと比較をしてみることが大切です。
2.まずは、「申込資格」から!
●意外にも「申込資格」規定は各社バラバラ!?
ローンの申し込みをする前に、そもそも「自分は、申し込みができるのか?」ということを心配される方は意外と多いものです。
この申し込み可能か?というポイントは、おまとめが出来るか門前払になるかの境界線だからです。
そして、この境界線に当たるのが申し込み資格です。
年齢や収入、就業形態などの属性については、専業主婦や年金収入の高齢者の方、アルバイトやパートで生計を立てているという方にとっては、大変重要な問題なのではないでしょうか。
ここでは、特に、年齢制限、就業形態、そして、収入や収入証明書の有無について申込資格を比較していきます。
まず、各金融機関で定められている申し込み資格を大まかにまとめてみると、以下のようになります。
・三井住友銀行カードローン
年齢は、満20歳以上満69歳以下。
原則安定した収入のある方
・楽天銀行スーパーローン
年齢は、満20歳以上62歳以下。
学生、専業主婦、パート、アルバイトも申し込み可能
ただし、パートやアルバイト、専業主婦については、60歳以下。
・東京スター銀行スターワンバンクローン
年齢は、満20歳以上、65歳未満の方
なお、自営業・パート・アルバイトの方は利用不可。
年収200万円以上の給与所得者(正社員・契約社員・派遣社員)
・プロミス
年齢は、20歳以上、65歳以下。
安定した収入のある方
学生や主婦でも、パート、アルバイトによる安定した収入がある場合は申し込み可。
・アコム
年齢は、20歳以上。
安定した収入と返済能力のある方。
・アイフル
満20歳以上。
定期的な収入と返済能力のある方。
このように整理してみると、申込条件だけでも各社それぞれの特徴や違いがハッキリと見えてきます。
●年齢制限、特に60歳前後の方は要チェック!
まず、年齢制限ですが、下限年齢は20歳以上と各社変わりがないものの上限年齢については、バラバラですので、特に60歳前後の方は、申し込みに際して、この点には十分チェックしておく必要があるでしょう。
また、完済までを考えると、上限年齢は高い方が有利になりますので、その点を心配されている方は、申込可能な年齢の上限を設けていない消費者金融の「アコム」や「アイフル」のおまとめ専用、あるいは、利用制限が満69歳以下の「三井住友銀行」カードローンや70歳未満としている「じぶん銀行」カードローンを検討されるといいでしょう。
しかし、注意しておかなければならないことは、いずれの金融機関も原則として「継続的な安定収入」を条件として挙げていることです。
この点に不安があるという方は、まだ、他にも方法はありますので、以下を参考にしてみてください。
65歳以上の年金受給者の方については、上記の方法の他にも、銀行カードローン等で不動産等を利用した有担保ローン商品を使うことも考えられます。
そこで、おすすめしたいのは、まず、公的な「年金担保貸付事業」をお考えになることです。
この「年金担保貸付事業」は、独立行政法人福祉医療機構が取り扱っているもので、金融機関に比べて、金利も低く、資金使途も生活必需品の購入から医療費、介護費や福祉費、冠婚葬祭費用や住宅改修費、事業費と幅広く利用ができ、債務の返済にも利用可能です。
年金受給の他に、収入があるという方は、別として、年金のみが頼りという方は、まず、こちらから検討されることをおすすめします。
●就業形態、収入、収入証明書の有無をチェック!学生や専業主婦(夫)でもおまとめできるのか?
「申込条件」が気になる方は、上記のような高齢の方ばかりではないでしょう。
学生や無職の方、専業主婦(夫)やパートやアルバイトで生計を立てているという方の中にもおまとめローンを利用したいという方はいるはずです。
しかし、残念ながら、そのような方は、申し込み前に門前払いという金融機関も数多く存在しています。
おすすめに挙げた金融機関の中にも、「東京スター銀行」は、はじめから申し込みをされても受け付けることができないということが明記されています。
具体的には、東京スター銀行では、申し込み対象者は、年収200万円以上の正社員・契約社員・派遣社員のみで、自営業・パート・アルバイトは申し込みができないよう厳しく制限されています。
一方、消費者金融の「プロミス」では、20歳以上で安定した収入が確保できていれば、就業形態がパートやアルバイトでも、学生や主婦という立場であっても申し込みはできるようになっています。
同様に、「アコム」や「アイフル」でも申込条件は、「20歳以上で安定した収入と返済能力」ですので、それらをクリアしていれば、パートでもアルバイトでも主婦でも申し込みは可能ということになります。
上記の学生や主婦のように、アルバイトやパートであっても、さらに、その収入が少額であったとしても、安定した収入が継続してある場合は、上記の金融機関を利用することができますが、問題は、収入のない専業主婦(夫)です。
専業主婦は、パート勤務の主婦やアルバイトを持つ学生のように消費者金融でおまとめができるのでしょうか。
おまとめローンは消費者金融であっても総量規制外になりますので、専業主婦(夫)でもおまとめできるのでは?と思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、後にも詳しく説明しますが、消費者金融のおまとめの条件には、「貸金業者からの債務」のみまとめることができるという商品がほとんどなのです。
その流れから考えると、もともと貸金業者からの借入れが総量規制によって利用抑制されている専業主婦は、貸金業者のおまとめ商品ではまとめることができないということになるのです。
しかし、おすすめの金融機関の中には、収入のない専業主婦(夫)であっても借金を一本化することができるおまとめ商品はありますのでご安心下さい。
専業主婦(夫)の方におすすめの商品は、「楽天銀行」のスーパーローンです。
この商品が、他のおすすめ金融機関の商品と違うのは、楽天銀行公式ホームページに「専業主婦(夫)専用申し込みぺージ」が設けられている点です。
しかも、専業主婦の方はお勤めをしていなくても申し込みが可能という記載がある点からも、他の金融機関に比べて専業主婦の申し込みを積極的に受け入れていることが窺えるでしょう。
さらに、覚えておきたい点は、楽天会員ならば審査が優遇されますので、申し込み前には、是非、参考にしていただきたいポイントです。
ただし、申し込みの際に、把握しておきたい点は、限度額が50万円までということ。
また、楽天銀行での年齢制限は、通常、満20歳以上62歳以下ということになっていますが、専業主婦については、60歳以下となっていますので、覚えておくといいでしょう。
そして、これは、どの金融機関にも当てはまることですが、基本的に、本人が申し込みを行っているという証明として「本人確認書類(運転免許証、パスポートや健康保険証など)」の提出は必須となっています。
さらに、アルバイト、パート勤務、主婦であっても、目安として、限度額50万円を超える場合には、上記、本人確認書類の他、収入証明書類の提出を求められますので、申し込みの段階から条件に不安のある方は、自ら、ハードルを上げないよう利用限度額を下げて利用するなど、検討しておく必要もあるでしょう。
3.なんと言っても「限度額」!
全ての借金をまとめると、大変な金額になってしまうので、とにかく、その点を明確にしたいという方もいらっしゃるでしょう。
上記、おすすめの金融機関の中で、最高の限度額を提示しているのは、東京スター銀行スターワンバンクローンの1000万円です。
その他の金融機関では、800万円が最高ですので、800万円以上の融資が必要だという場合には、東京スター銀行スターワンバンクローンを選択する方法しか残されていません。
ただし、限度額800万円以内で、おまとめしたいという場合には、話は変わってきます。
比較をすることによって希望限度額を満たし、さらに、金利もお得にすることができるからです。
例えば、800万円利用したいという場合、じぶん銀行カードローンauユーザー向けの金利1.7%、auユーザーでなければ、楽天銀行スーパーローン金利1.9%もダントツの低金利になっています。
さらに、限度額700万円の東京スター銀行スターワンバンクローンの限度額1000万円で金利5.8%を比較してみると、東京スター銀行の5.8%は、下限金利でこれ以上低くなることは考えにくいため、700万円の融資を希望する場合はお得になるということなのです。
また、「限度額」と言っても上限ばかりでお悩みの方ばかりではないでしょう。
借金額は少ないけれど、複数の業者からの借金返済は面倒だから、できるだけ早くお得に、そして、楽に完済したいという理由から、おまとめローンを望む方も中にはいらっしゃいます。
そんな時、気になるのが、「いくらからおまとめできるのか?」ということです。
実は、本当に少額だけれど、おまとめした方が楽になるという方には、消費者金融がおすすめです。
それは、銀行の限度額の下限(最低この金額から融資できるというもの)が30万円、100万円と高額なのに対し、アコムやアイフルのような消費者金融は、1万円からの設定になっているからです。
ですから、極端な話ではありますが、数社からの借金をまとめても1万数千円程度しかないといった場合でも、消費者金融であれば、おまとめローンが利用可能ということになるのです。
例えばA社3万円、B社3万円、C社4万円を金利18%で借入れしたとします。
この時の利息はA社5400円、B社5400円、C社7200円で年間支払利息は18000円。
これを金利15%のアイフルの「おまとめMAX」で一本化すると利息は15000円となり、10万円でもおまとめをした方がお得になることが分かります。
おまとめローンは、多重債務者を対象にしたものと聞くと、大きな借金を抱えた人たちだけのもののように感じてしまいますが、例え、10万円であっても複数の金融機関からの借り入れがあれば、「多重債務者」ということになりますので、利用できるのです。
上記のように金利を比較してみた時に、おまとめをした方が、精神的にも金銭的にも助かるということであれば、おまとめローンのご利用を検討されるのもいいでしょう。
4. まとめられなきゃ意味がない! 借金の種類と資金使途の条件で選択!
多くの方がおまとめローンに求める条件に、全ての借金をまとめたい!というものがあります。
そもそもおまとめローンは、全ての借金を一本化して返済等に掛かる負担を軽減しようとするものですので、1つにまとめられなければ意味がなくなってしまうという意見は納得です。
しかし、いざ、おまとめを利用するということになると、借金の種類について、どのような借金まで含むことができるのかという点について疑問を持たれる方も多いのです。
中でも条件として多いのが、消費者金融からの借金、銀行からの借金、ショッピングローンやキャッシング枠での借金、この全てをまとめることができるかどうか?という質問です。
複数の借金を一つにまとめることができるおまとめローンだから、「どの金融機関でも大丈夫なんでしょ?」という声も聞こえそうですが、残念ながら実際には、それらすべてをまとめることができる商品と、そうでない商品があるのです。
この借金の使い道については、「申込条件」に「資金使途」として、記載されていますので、他の金融機関についてもチェックしたいという方は、そちらをご覧いただければと思います。
では、おすすめの金融機関の中で、上に挙げた「消費者金融からの借金、銀行からの借金、ショッピングローンやキャッシング枠」の全ての借金をまとめることができるのは?
ありがたいことに、おすすめの銀行5行のローン商品は、その全ての種類の借金をカバーしてくれるのです。
とは言え、いくつか注意すべきポイントはありますので、以下については把握しておかなければなりません。
まず、資金使途に「原則自由」と書かれていたとしても、事業性資金は除外されることは決まっていますので、事業目的で利用した借金は、おまとめできないということになります。
そして、もう一点は、東京スター銀行スターワンバンクローンの場合、同行からの借金はおまとめできないことになっていますので注意が必要です。
また、一方の消費者金融についてですが、こちらのおまとめ専用ローンは、貸金業者債務の借換えに限定されていますので、上記に挙げた種類すべてをカバーすることは、残念ながらできないことになっています。
さらに、プロミスについては、同社の借金についてはおまとめに含めることができないという規定がありますので、利用される場合には、その点にも注意が必要でしょう。
ただし、消費者金融の中でも、1件「アイフル」だけは、条件によって、貸金業者、銀行、クレジットカードのショッピングなどによる借金がまとめられることになりますので要チェックです。
その条件は、以下の貸金業法の規定いずれに該当するかで変わってくるのです。
一つ目は、「貸金業法施行規則第10条の23第1項第1号に基づき借換えする場合」。
これは、利用者が一方的に有利になる借り換えということで、おまとめの対象となる借金の種類に貸金業者のみの債務といった制限がなくなるのです。
ですから、この場合、おまとめの対象となる借金は、貸金業者、銀行、クレジットカードのショッピング等の借金が含まれますので、「アイフル」でも全ての借金がカバーできるということになります。
ただし、二つ目の「貸金業法施行規則第10条の23第1項第1号の2に基づき借換えする場合」、については、総量規制に抵触している者の借金を段階的に減らすための借換えということになりますので、銀行やクレジットカード利用による債務は対象外になり、貸金業者からの借入債務のみのおまとめになるのです。
ちなみに、プロミスとアコムは「貸金業法施行規則第10条の23第1項 第1号の2に基いた借り換えローンとなっていますので、おまとめできるローンの種類は、貸金業者からの借り入れ部分のみとなります。
このような条件を踏まえた上で、銀行ではなく「アイフル」でさまざまな種類の借金をまとめたいということでしたら、この点を含めて借り入れについての相談をされてみることをおすすめします。
5.とにかくスピード重視!申し込みから融資までの時間で比較すると?
とにかく時間がないので、スピーディーに対応してくれる金融機関を知りたいという方のために、以下では、おすすめの金融機関の中から、即日融資対応の金融機関をご紹介します。
ただ、即日融資を可能にするためには、金融機関側のサービスという点だけでなく、利用者側が事前に理解し、準備や心づもりをしておきたいポイントがあります。
それは、即日で融資を受けるために、各金融機関が即日融資を可能にすることができる条件を利用者側が揃えているかということです。
具体的には、振り込みの際の指定銀行の口座を既に持っている、ネット環境が揃っている、即日可能な申込受付時間内に手続きを完了させる、店舗へ出向くなど金融機関が指定する即日対応の申し込み方法を利用するというように、即日融資を可能にするためのさまざまな条件が、金融機関ごとにありますので、申込先が決定したら、きちんとその点について、確認しておく必要があります。
ここでは、上記の点を理解した上で、即日融資可能な金融機関を見ていきたいと思います。
即日融資を積極的に行っている金融機関は、プロミス、アコム、アイフルの消費者金融3社、そして、じぶん銀行です。
即日融資は苦手と言われてきた銀行ではありますが、近年では、各行それぞれに融資までのスピード上げるための工夫がなされ、「即日融資」を掲げる銀行も見られるようになりました。
ただ、そのような銀行も、長年培った経験から独自に審査を行い、個人の無担保貸付についての多様な実績から消費者目線でさまざまなシステムをいち早く導入させてきた消費者金融のスピードには、あと一歩のところで敵わないというところです。
その点で、「じぶん銀行」はメール等を利用し、契約までは、インターネットで完結しますので、利用者側が条件を揃えることができれば即日融資は、十分に利用できる可能性があります。
では、じぶん銀行と同様にインターネット専業銀行である楽天銀行では、なぜ即日融資が難しいのでしょうか?
楽天銀行スーパーローンもネット専業銀行という枠に漏れず、24時間ネット申し込みが可能で手続きもスムーズなのですが、審査回答が「通常当日〜2営業日」ほど時間がかかることから、余程与信が良い、楽天会員ランクが最上級の「ダイヤモンド」など申込者側の条件が揃っているという場合以外は、即日融資は難しいと考えた方がいいでしょう。
さらに、三井住友銀行や東京スター銀行もWeb等を活用し、以前と比べれば格段に融資までのスピードは上がってはいるものの、やはり、消費者金融のスピードには敵わないという印象を受けます。
どの消費者金融も即日融資のノウハウには長けていると言えますが、中でも特にということであれば、通常キャッシングで「瞬フリ」サービスを行っているプロミスは、おまとめ専用でも最短1時間融資も可能としていますので、スピード重視という方は、こちらから検討されるのもいいでしょう。
参考サイト
6.返済が最優先! 返済重視で借入先を決めるなら?
実は、この「返済」が、おまとめローンを成功させるための最大のポイントです。
どのおまとめローン商品で、複数の借金をまとめるか?どの商品でまとめるのが一番お得か?とそればかり躍起になって、比較しがちですが、ローン商品選択の際には、この「返済」までを考慮に入れて比較するのがベストです。
多重債務者の方であれば、経験済みかもしれませんが、返済については、「給料日の前日が返済日で、いつも大変な思いをした」「月々の返済額が違うので計算が面倒だった」「返済日にATMに行く時間が取れず延滞してしまった」など選択した返済方法や各金融機関による返済の決まりによって、利便性も違ってくるものです。
あまり自分に合った返済方法ではないと嘆いてみても、返済で遅延などのトラブルが重なれば、返済義務を怠ったことになり、結局は、自分で自分の首を絞めることになるのです。
折角、おまとめローンで返済を一つにするわけですから、忘れず確実に返済できるようにしたいものです。
最近では、利用者の利便性に配慮した返済方法が、銀行、消費者金融共に提供されています。
窓口での返済や提携ATMからの入金、口座振替から、インターネットバンキングまで各金融機関共に、利用者が、さまざまな種類から、自分に合った方法で返済を行うことができるよう用意しているのです。
確かに、多くの返済方法の中から自分の利用しやすい方法を選択することは、大切です。
しかし、窓口での返済もインターネットバンキングも提携ATMも自らが赴く、あるいは、入金のためのサイトを返済日前に必ず開いて手続きをするなど、自分で行動を起こさなければならない方法です。
「おまとめローンで返済日が1日になったのだから、絶対忘れない!」という方については、自分の利便性を追求し、どの方法を選択してもいいでしょう。
しかし、もしかしたら、「しまった!うっかり!忘れた!」こんなことがあるのではと予測されるのであれば、お給料の振り込みをおまとめ契約先の指定口座に移し、借金返済は、口座振替にすることをおすすめします。
そして、さらに確実な返済を行っていくために必要なことは、返済日をお給料日の翌日に設定できる金融機関を選択することです。
その方法を可能にするためには、口座振替ができる金融機関。
そして、返済日を自由に選択できる、あるいは、返済設定日が複数日設定されていて、かつ自分の収入のサイクルにあった金融機関を選択することが課題になります。
口座振替については、どの金融機関でも取り扱いをしていますので、安心です。
一方の返済日についてですが、おすすめの金融機関の中で、自分の都合に合わせて返済日を設定できる金融機関は「じぶん銀行」だけです。
ただ、返済日の指定が1日のみという金融機関は、上記のおすすめの機関では1行のみで、他の金融機関では、最低でも3日、多くて4日、1週間に1度の間隔で指定日がありますので、その中から、お給料日の翌日にいちばん近いところを選択するのもいいでしょう。
さらに、おまとめローンのメリットとして、月々の返済負担が少なくなるというものがありますが、あまりに最小返済金額や返済期限はどこまで延ばすことができるのかということに執着するべきではありません。
ちなみに、返済期限の最長は、アコムの13年7カ月(162回)ですが、三井住友銀行カードローンのように5年で自動更新されるところや設定が設けられていないところなどもありますので、ご参考までに。
ご存知の通り、最小返済金額は借入額によっても変わってきますし、返済は長くなれば長くなるほど、金利が付きますので、生活費に多くの余剰が出るほど月の返済額を減らすのは、避けたいところです。
なぜならば、例え、契約時に月々1万円の返済と決定し、後で、やはり「余剰が出る」「返済期間を短くしたい」と思っても、変更するためには契約のし直しという金融機関がほとんどだからです。
また、これ以外に、注意しておきたいことは、返済方式です。
ローンの商品説明を見ていると、「元利均等返済」「元金均等返済」「残高スライドリボルビング方式」「残高スライド元利定額リボルビング方式」など、何が何やら、意味の分からない返済方式が金融機関を比較する度に出てきて困ったという方は多いはずです。
実は、この違いによって返済時の支払金額が変わってくることがありますので、自分が利用する金融機関の返済方式はどのようなものかチェックしておくといいでしょう。
大まかには、消費者金融では、月々の返済額は、契約時の借入額によって決定し、その後は、定額を返済していくという方式をとっています。
一方、銀行は、その多くが、借入残高によって、次回の返済金額が決定するため月々の返済額が変わってくるのです。
毎回返済額がどの程度変わっているのかを把握しておくことは、意外と面倒なものです。
ただ、いずれにしても、返済日をお給料日の翌日に設定し、口座振替を利用していれば、自動的に支払いがなされますので、たとえ自分が返済日を忘れてしまっていても安心です。
そして、これによって、返済できないという状況は避けられるはずですので、上記のポイントを参考に完済を目指しましょう。
4.自分に合ったローンの選び方とは?おまとめローンの正しい選び方
●自分の置かれた状況を知ること!
上記、6つのパターン別でおまとめローンについて見てきたように、利用者一人一人、個人の状況によって、おまとめローンを選択する理由は違ってくるものです。
借金に困っているという悩みは多重債務者の誰もが持つものですが、中でも「どの点を最優先に考えるのか?」は、誰もが同じという訳ではありません。
また、同様におまとめローン商品を提供している金融機関側でも万人に対して、同じ条件で誰にとってもメリットのある商品が用意されているかと言えば、それも違います。
そちらにつても、先に説明したように、銀行には、銀行の、消費者金融には消費者金融の、また、各金融機関によって、それぞれメリットとデメリットがあり、どの商品を利用するのが得になるのかは、利用者の債務の状況や立場によっても変わってくるのです。
しかし、おまとめローンを利用する方に意外と多いのは、「どうにかしてこの借金苦から逃れたい」「一刻も早くおまとめしたい」という焦りと不安から、自分の置かれた状況を分析することなく、とりあえず1%でも低い金利でなどと単純な理由から、商品を選択してしまうことです。
早く完済したいからと、練ったはずの返済計画だったはずが、月々の負担額が、おまとめ前と大して変わらず、未だに苦しい状況が続いている。
いちばんの負担は、ショッピングローンだったが、準備不足でおまとめ対象にならないことを知らず、借金負担が減っていないなど…。
おまとめをした後で、実は、得をしていないということが分かっても、時すでに遅し!です。ですから、そのようなことにならないよう、まずは、前述2の「何で判断すればいい?おまとめローンを利用するべきか?それとも債務整理にするべきか?」でお話ししたように、借金や家計の支出を整理して自分の置かれている状況を数字で把握することです。
自分の現在の借金の状況と家計の把握は、おまとめ前に必ずしておかなければなりません。
言い換えれば、状況把握をせずして自分に合ったおまとめローンを成功させることはできないということなのです。
●利用満足度をポイントにおいた選択方法!
そして、次のポイントとして覚えておきたいことは、いちばん困っていることは何なのか?精神的に不安なのはどの点なのか?何を最優先に考えるのかを明白にすること!です。
結果から申し上げれば、おまとめローンは、いくら金利が低い商品を選択し、総返済額を減らすことができたとしても、自分が「満足できる」結果にならなければ、自分に合った最良の選択ができたとは言えないのです。
おまとめローンだけでなく、生活に溢れる商品やサービスを享受する場合、自分が充実感を得ることができたかどうかということは、それを利用あるいは購入した消費者の「顧客満足度」によって変わってくるものです。
具体的には、いくら高い商品であっても、自分がこんなに高い買い物ができるようになったと思えば、よい買い物だったと優越感と充足感を得ることができますし、欲しかったものをセールで安く買うことができたら、また違った意味でいい買い物ができたと満足できるでしょう。
逆にいくら安いからと言っても何も考えずに衝動買いをして後悔した経験や皆が羨むブランドというだけで高い品物に手を出したが、結局は、自分の趣味に合わず使っていないというのでは、自分の満足度は上がらず、良い買い物をしたということにはならないのです。
それと同様に、衝動的に申し込みをしたおまとめが上手くいかない、また、周りの人がお得だというおまとめローンを利用できたが満足できないということは大いに起こり得ることです。
一方、少し背伸びをしても月々の返済額を多めに設定し、早期完済ができたことに満足する方もいれば、返済期間が長くなり、総返済額が上がってしまったとしても、借金を1社にまとめ手間が省けたこと、さらには、月々の負担が軽くなったことに満足する方もいるでしょう。
返済負担の軽減という視点に焦点を当てただけでも、「早く完済したいから」「月々の生活が苦しいから」「複数社への返済が煩わしいから」などおまとめローンを選択しようとした理由は、いくつも出てくるものです。
このように、選択のポイントは、商品を得ることによって発生するデメリットを天秤にかけた時、それよりも自分にとっては、メリットが勝る、あるいは満足できる商品であるかどうかに懸かっています。
どの商品にも、デメリットはつきものです。
ですから、その上で、自分が最優先するポイントをカバーしてくれるもの。
かつ、自分が満足できる利用方法を選ぶことができる商品を選択することも、おまとめローンを利用する上では大切なポイントなのです。
●おまとめローンの商品選択前には、必ず審査基準を知っておくこと!
どの金融機関のどのようなおまとめローン商品が、自分に合っているのかを選択するためには、金融機関側が、どのような基準で審査をし、通過者を決定しているのかを知ることも大変重要なポイントになります。
おまとめローンは、多重債務者のためのローンですので、一般のカードローンよりも審査が厳しくなることは、皆さんがお気付きの通りです。
しかし、そもそも審査に通らなければおまとめローンを利用することはできませんし、審査基準を知らなければ、対応策を考えることも自分にあった商品を見つけることも難しくなるでしょう。
では、具体的には、どのようなことをすればいいのでしょう?
自分に合ったローンを選ぶには、効率的に審査通過をするためにも先に審査で重要とされるポイントを抑え、自分に不利な項目と得意な項目をはっきりと理解しておくことです。
その項目に対してのポイントは、誰に相談しても、自分自身でクリアにしない限り、見えてこないのです。
では、おまとめローンの審査基準でチェックされると言われている項目にはどのようなものがあるのでしょうか?
「他社借入れ件数」「借入れ総額」「年収」「職業」「継続年数」「事故情報の有無」です。
では、なぜ、おまとめローンの選択に審査基準が必要なのでしょう?
これは、「借金への気づき」という意味合いもありますが、やはり最大のポイントは、自分に合ったおまとめローンの商品を選択し易くすることにあります。
例えば、既に事故情報がある場合には、おまとめの選択はできないことになりますし、借入総額が、500万円以上であれば、銀行のローンを選択する必要がある、他社借り入れ件数が2社から3社なら銀行カードローン、3社以上なら消費者金融に申し込みをしてみるという判断の仕方も一つの方法です。
このように審査基準をひとつひとつ確認していくと、自分の与信にあったおまとめローンが自ずと見えてくるものです。
自分に合わないおまとめローン商品を利用しても、いい結果は生まれません。
ですから、上記のような点に注意をして、自分が満足できるおまとめローンを選択するようにしましょう。
最後に〜おまとめローンで借金完済を成功させるコツ!〜
おまとめローンで借金完済を成功させるコツは、必ず完済させるという強い意志を最後まで持続させること。
また、おまとめローン契約中に再びカードローンを利用したり、キャッシングでお金を借りることができないような状況を自らに強いることです。
おまとめローンは、債務整理一歩手前の最後の砦です。
厳しいようではありますが、そういったことを行わずに、借金を完済することは不可能だと思った方がいいでしょう。
おまとめローンに関するさまざまな情報を見ていると、「おまとめ後に新規でお金を借りる方法」といった記事を目にすることがありますが、そもそもおまとめローンを利用するのであれば、絶対にそのような甘い誘惑に乗ってはいけないのです。
先にも取り上げましたが、実際のところおまとめローン契約後、返済中の他社借入を禁じている金融機関は、いくつも存在します。
そして、そのような定めがある金融機関では、他社借入が発覚すれば、罰則が付き、契約解消や全額返金などの厳しい措置がなされることが通常です。
しかし、一方で、罰則は設けていない、あるいは、おまとめをした後でもお金を借りることができるという金融機関が多いのも事実です。
ただ、罰則が設けられていないことに甘え、足りない分を借金で補う生活をしていたのでは、
おまとめ前の状況より、むしろ生活は酷く荒廃したものになるでしょう。
そうは言っても、どうしてもお金が必要という場合もあるでしょう。
しかし、収入が少なくとも自分のお給料だけで生活しているという人はたくさん存在します。
それなのに、どうして借入を繰り返さなければ生活ができなくなるほどに切迫した状態になってしまうのでしょう。
おまとめローン契約後の窮地は、お金の正しい使い方と今後の人生を考える良い機会になります。
これを逃せば、一生借金に追われ、人生を狂わすと肝に据えて、今一度、自分のお金の使い方を見直すべきです。
そして、それでも、自分の意志の弱さが心配だという方は、おまとめローン契約中は、キャッシングを行わないよう、ご自分で貸金業法協会の「貸付自粛制度」に申し込みをし、借入を繰り返し、同じ過ちを犯さないように自らに強いておくのも一つの方法ですので、利用するといいでしょう。
おまとめローンは、審査に通ることができても、完済できなければ意味がありません。
以上のようなことに注意して、正しくおまとめローンを利用するようにしましょう。